「長い間練習しているのに、この曲なかなか仕上がらない・・」と思うことはありませんか?
「上手くなるように」「弾けるように」なるために、たくさん練習をしているはずです。
でも、思うような感じで弾けなかったり、何かスッキリしなかったり・・。
きっとこれは、「練習のやり方」や「練習のポイント」に鍵があると思いますよね。
もちろん、この2点ははずせない大切なことです。
でも、もっと初期段階(はじめてその曲の練習に取り組む時)に重要なポイントがあります。
順を追って解りやすくお伝えしていきます。
練習のやり方
「練習のやり方」や「練習のポイント」は、小さなお子さんや学習の年数の違いでそれぞれが違ってきます。
また、なかなか仕上がらない・・というのも、何をもって仕上がりと決めるのかにもよります。
それぞれの人の、目的や意識が違うので一言では示しにくいですが、一般的な視点で書いてみます。
「練習のやり方」
- 片手ずつ練習する
- 部分を取り出しゆっくりと練習する
一般的に、これが必須ですし皆が思うところですね。
練習のポイント
上記の練習のやり方はもちろん良いのですが、何がもっと大切かと言うと「目的や目標」をきっちりと考えることです。
「練習のポイント」
例えば、
① ○○部分がつっかえて弾けない
- 指使いが悪いんじゃないのか?
- 指の動かし方が良くないんじゃないのか?
② 音をはずしたり、ミスタッチをする
- 指の動かす幅がわかってないのか?
- 腕の移動の距離感がわかってないのか?
- 体重移動が上手くいってないんじゃないのか?
このような事を考えた上で練習をすると、効果倍増になりますし、集中して取り組むので時間や回数の短縮につながります。
他、音楽表現などは、どれだけ気を払っているか?耳を使っているのか?
など、いろんな事を考えた片手練習や部分練習が大切になります。
目的目標の意識が片手や部分を取り出して練習することの最大最速の効果となります。
そして、練習とは、成果の兆しが見えるまでの作業です。
10回やったとか、毎日やったとか・・素晴らしい努力ですが、成果が出るまでの努力を練習と考えてみましょう。
なかなか仕上がらない
これは、最初の練習に鍵があります。
「なかなか仕上がらない・・には理由がある」
まず、「仕上がる」のGoalを暗譜演奏でミスなく!と設定したとします。
- ミスなく最後まで弾けるのに、暗譜で弾くと上手くいかない
- 暗譜で弾けるけど、小さなミスがたくさんある
ここで、質問です。
■最初の練習は、どのようにしてますか?
- 取りあえず最後まで、音を読んでゆっくり練習から始める
- 少し理解出来、反応が良くなってからテンポを速くする
- 大体の仕上がりが見えてきたから、ペダルもつけよう
- 流れや音楽構成ができあがってきたので暗譜をしていこう
こんな流れでしょうか?如何でしょうか?どれだけ当てはまりますか?
この練習。ダメだとか違うよ!とは言いませんが、・・だから時間がかかるのです。
そして、決して良い影響ではないということなのです。
時短と有効的な練習のやり方(上級者に向けて)
最初の練習に鍵があります。
- 最後まで、取りあえずの音読みとしてピアノ練習はしません
何故か。最後まで弾いたところで、有効な記憶にはなってないからです。
では、どうするのか。
- まず、楽譜全体を見て見当をつけます
- 拍子や楽語など、書かれている情報を調べます
- 作曲者や時代背景なども解っておくと曲を仕上げる時にかなり有効です
- 下準備が出来てから、実際に音を鳴らします
ここまでの作業。地味で後回しにしがちですが、曲の仕上がりはここが命になるはずです。
実際の練習のやり方と手順
まずは、数小節または1フレーズを練習します。
- 細かく正しく、書かれている情報を全てしっかりと見落とさない
- まずはゆっくりからですが、曲のイメージのテンポに少し近づけた練習として各指の反応を徹底します
- 流れのあるものか、弾みのイメージなのか、ニュアンスも取り込んで表現の練習も取り込みます
- 強弱や音楽表現も含め、Goalの想定をして指反応を練習します
- 場合によっては、ペダルも使用します
Goalを見据えた上の練習を、初期段階から出発させます。
単純に「書かれた音をただ弾くだけ」ほど、何の意味もなく何の練習にもなりません。
音も読めるし、ある程度基本が解っているのであれば、完成へ向かう練習を初めからするべきです。
⚠キ⚠ケ⚠ン⚠
ただただ動かす指の動きを脳が覚えてしまいます。
脳は賢いです。最初に入った情報は鮮明に残ります。
そしてそれを無意味にコツコツ積み重ねることによって要らない情報として記憶されます。
曲を仕上げるときに、その淡々とした音の羅列を情感豊かな音に塗り替える、無駄な作業が必要になります。
これじゃ、もったいない!!
時間は有限です。
努力は有効的でありたいです。
時短と有効的な練習のメリット
時短と有効的な練習とは、このような数小節の練習ですが、最後までを雑に弾くよりも絶対の効果があります。
少し深く読み解きながら理想に近づけます。もちろん理想の2割3割で良いので、次へ次へと進めます。
同じような音型や、全く同じフレーズも出てくるでしょう。
どんどん頭も理解と予測が出来るようになっていきます。
そして、こんな少し深読みした練習をしていくと、頭が記憶して暗譜をしてくれる状態になります。
また、弾きにくいところや跳躍の距離なども、その都度こだわってやることで身体が記憶していきます。
なかなか上手くいかない所などは、逆に記憶しようと努力します。
こんな練習をしていると、あえて今日から暗譜の練習!と言わなくても記憶できていきます。
あと、何回も練習すると、自然と指が覚えてくれる!!という暗譜は非常に危険です!
意味を持って積上げながらの暗譜とは、記憶の質が変わります。
全体をザックリ弾いてから、細かく作る。
このやり方よりも、一つずつをしっかり深掘りできて、最後まで弾いたときには曲の骨組みが出来ています。
いずれにしても、練習とはGoalへ向かうためのものです。
時間と努力は最上級を目指したいものです!
さいごに:仕上げるための賢い練習方法
小さなお子さんも、経験が浅い方も、上級者の方も、
- 今日は○○が上手く行くように
- ○○を気をつけて弾けるように
・練習の前に考えること
・意識を持って練習すること
たとえ出来上がらなくても、何気に弾くだけとは雲泥の差です。
賢い練習で濃厚な時間を使えます。
考えた行動は、必ず成功へベクトルが向かいます!
短い時間でも、中身の濃い練習を毎日継続して、その積み重ねが未来に繋がりますように!
頑張りましょう!!
いつでも応援しています。


