ピアノを始めて間もない時 だからこそ、メトロノームを大いに活用しましょう。
初心者に向けて、上手な活用法をご紹介したいと思います。
音楽の三大要素「リズム・メロディー・ ハーモニー」の一つの要素「リズム」
メトロノームを使って拍の基本「リズム」を身に付けると、先への学習がスムーズになります。
習い始めのお子様や初心者は、メトロノームに合わせてピアノが弾けることが、まずの目標となります。
メトロノームを使ったピアノ練習で身につけて欲しいことは、拍を予想できるようになることです。
ただ、まだ始めたばかりの時は、「メトロノームをかけてピアノを弾く」ことはやりません。
最初は「メトロノームに合わせる」という意味が分からないお子様もいます。
まず「メトロノームに合わせる」とは、
メトロノームの刻む音のその瞬間に、自分の出すピアノの音を合わせるということです。
音を聞いてから、聞こえたものに合わせていたのでは、遅れてしまします。
一点一点がピシッと合うことが大事です。
これは拍を予想できないと出来ません。
「メトロノームを使って身に付けて欲しいもの」それがこの拍を予想して感じる拍感です。
ピアノ初心者はメトロノームを使って拍感を身に付けよう
初心者や小さなお子様は、まず「メトロノームに合わせる」の意味を理解してもらわなければなりません。
たまにこういうお子様がいらっしゃいます。
メトロノームが鳴ってるから合わせているつもりなんだけど、だんだんズレていく・・
どこでズレたか分からないまま、取りあえず弾く・・
するといつの間にかどこかで、メトロノームに合っている・・
最後は合っていたので、本人は大満足!
これでは、メトロノームに合わせてピアノを練習する意味がありません。
「メトロノームに合わせる」の意味を理解しないと、こんなことが起こります。
◆「メトロノームに合わせる」の意味
「メトロノームに合わせる」には「拍を身体で感じて予想する力」「弾く準備をする力」が大切になります。
ズレたかズレてないかを、目や耳で感じて確認するために、メトロノームは音だけの電子メトロノームより、振り子のあるものや光が流れるものが良いでしょう。
目で見て、耳で聞いて、しっかり自分の中に拍を感じて確認する!
これを初歩の段階からの基礎練習にしましょう。
では、「メトロノームをかけてピアノを弾く」ことはやらないとすると、メトロノームをどのように活用すればいいのでしょうか。
ピアノ初心者のメトロノーム活用法入門編
初心者はまず、【メトロノームに合わせて手をたたく】練習から始めます。
遅く~速く、いろいろなテンポを、手をたたく・膝を屈伸する・歩くなど、体を使ってテンポの違いを知り、拍を感じてもらいます。
四分音符♩を1カウントで鳴らし、それぞれの音符や休符も練習します。
一例をあげてみます。
◆具体的なリズム打ちの練習の例
メトロノーム ♩=80
いろんな音符を打つ
(全音符・付点2分音符・2分音符・付点4分音符・4分音符・8分音符…)
メトロノームをかけて練習
- まずメトロノームできっちり合わせて手を叩けること
- 次に、膝をメトロノームに合わせて屈伸しながら叩く(等速感を身体で感じる練習)
- 次は、左手で左足をメトロノームに合わせて叩き、右手は右足でリズムを叩く
- リズムテキストのリズムを右手で指差ししながら進める(左手はメトロノーム役)
- 次に、メトロノームのカウントに合わせて、「たん、たん、いく、よ、」と声出し練習
メトロノーム無しで練習
- 膝の屈伸をつけながら一小節をカウント「たん、たん、いく、よ、」と声に出して、上記の1,2,3,4の流れを順番に練習します
(膝でメトロノームのカウントが出来ることが大切)
一拍の長さや、一拍に2つを刻めたり、一拍半の付点4分音符はタイをかけて練習したり、一拍の感覚を養いながらリズム練習をします。
意外と長く伸ばす音符が待ち切れない場合が多いです。
伸ばす音符が待ち切れない場合、一拍をしっかりキープ出来るには裏拍が大切になります。
裏拍を感じるために、一拍の中に♪♪の刻みを感じる訓練もやりましょう。
(裏拍は、電子メトロノームでないと設定できません)
時間はかかっても、きっちりした等速感は大切です。
なので、淡々と進めていきたいものです。
メトロノームで拍感を育て、ピアノを弾く準備をする力を身に付けよう
初心者の方や小さなお子様は、耳で聞いて目で見ての確認と、声に出したり手をたたいたり膝の屈伸などを使って、身体で拍を感じることが大切なことだと思います。
それを備えて「弾く準備をする力」へと、つなげていきます。
身体で感じた拍には、機械的な無機質な刻みでなく、弾みや伸びやかさや、立体感を感じる訓練も出来ます。
メトロノームは、いろいろな使い方や目的があるかと思います。
小さなお子様や初心者の方は、まず「拍を身体で感じて予想する力」を、しっかり養いましょう。
ピアノ教室では、拍感を養うためにあの手この手で、メトロノームを使ったピアノ練習を目指して行きたいものです。
初心者や小さなお子様向けに、ここに挙げたのは一例です。
お子さまによってはまた別のアプローチをする場合もあります。
初心者向けメトロノームの使い方・練習法のまとめ
初心者のは方へおすすめの練習は・・・
- メトロノームに合わせて、リズムテキストを音符は右手 カウントは左手
- 4小節までのリズム譜を数曲します。
ピアノの練習の前に毎日するといいでしょう。
1、2分の練習なので取り組みやすいですよ。
具体的な指導法などは、お話会などでも触れています。
たくさんのケースを経験してきました。
同じピアノ指導者として、ぜひ経験や体験をお話会でシェアいたしましょう。
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