曲を仕上げるのためには、ただただ弾くのではなく、その曲のイメージや豊かな演奏となるように、と目指したいものです。
数あるテクニック本は、同じ型(パターン)の繰り返しであったり、弾くことそのものが難しかったりします。
弾けるようになるために機械的な反復練習に追われてしまうと、音楽的なものではない表情のない単純な音となってしまいます。
ピアノを演奏するには、習い始めの小さな子も少し上級者になった人も、基礎的なテクニックの強化は欠かすことの出来ないとても重要なものです。
しかし、機械的なテクニック習得よりも先に、想像力や繊細な感覚を養うことが大切になります。
そして感性を磨く入り口として、小さな時、習い始めの時からが重要なのです。
あらゆる要素を、無理なく身につけることが出来る「バーナムピアノテクニック」の活用法をいろいろご紹介していきます。
バーナムテクニックの特徴と効果
バーナムテクニックの最大の魅力は
- シリーズごと段階的に難易度が上がること
- テクニックとともに「表現力」を身につけられること
■親しみやすいタイトルとイラストで
小さな子も見て解りやすく、想像や表現がしやすくモチベーションの維持にも繋がります。
■ほとんどの曲が4~8小節程度で
とてもシンプルで取り組みやすく、短時間で効率よく練習できます。
■初めは簡単な運指練習から始まり、次第に複雑なリズムや和音に進みます。
以降、高音域や和音の転回、音階やアルペジオ、半音階、ターン、グリッサンド…そして、ペダルまで。
何度も反芻しながらも次の要素が無理なく出てきて、自然と身に付くような流れになっています。
バーナムテクニックは、単に技術を学ぶだけでなく、「テンポや強弱」「どんな音で、どんなタッチで弾くか」など、演奏する上で最も大切な「どう表現するか」の表現力を身につける学習もできます。
初心者でも無理なく取り組め、上達を実感しながら進めることができます。
バーナムテクニックの使い方、進め方
ここからは、私独自の使い方進め方になります。ご参考までに。
バーナムテクニック:ミニブック
小さな時こそ個人差はありますが、習い始めて3ヶ月までには「バーナムテクニック:ミニブック」に入ります。
✔手を丸く・・とは、あえて言いません。関節も出来上がってないので無理に丸くと思うと力が入るからです。
✔腕や肘をらくに力をゆるめて、腕の付け根を固めたり脇を締めたり、息を止めたりしないこと!
これらをたえず伝えながら進めていきます。
大きな項目として、上の「感覚を練習」の流れで進めていきます。
1.では、決して指をバタバタ動かしすぎず、指番号や音列に対しての指の動きを覚えます。
2.では、」キータッチのいろいろを学んでいきます。(深いや浅い、重いや軽い)
「グループ1」1.歩こうの最初からこれを取り組みます。
「グループ1」2.ホッピング 3.まりをつこうでは、スタッカートやスラーの練習になります。
腕の使い方、重みの方向、指の扱い方…などなど、お手本を見せながらタイトルのイメージを大切に練習します。
二分音符や全音符の音価を音の伸びを聴くことを大切に、手首から音処理するやり方をこのスタート地点でやっていきます。
はじめて「バーナムテクニック」を使うときから、このテキストで「何を勉強するのか」をきっちりと伝えます。
楽曲は:乱暴な言い方をすると
- はねる
- つなげる
- のばす
の連続で音が出てきます。このバーナムテクニック:ミニブックの時点で、意識することをスタートさせます。
<昔の指導>
簡単な楽譜なので、どんどん弾きたがる生徒に主導権がありました。
「簡単だ!」と思った時点で、小難しい話をしても「めんどうだ」という意識に変わり、「バーナムテクニック」の良さを引き出せませんでした。
結局他のテクニック本やハノンスケールに移行するも、やはり音そのものの美しさや柔軟性のある音楽にならず、「聴きとる」や「感じる」などの音楽表現は、他のテキストを使うことになりました。
二つの要素を合体し、とことんじっくり取り組むようになってから、子どもたちも「何をすれば良いのか」が解りやすくなったようです。
まだ、音楽の「いろは」もわからない年齢だからこそ、自然と音楽の世界を体験して貰うことがとても大切だと思います。
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「グループ1」以降、強弱の作り方や、7.和音、5.くぐり(手首の回旋)、黒鍵の弾き方、半音階、腕のクロス、八分音符の推進力、それに伴うフレーズの作り方・・
ありとあらゆる基礎基本を、バーナムテクニック:ミニブックで全て出来るのです!
そして、たった4小節の中に、やるべき事やって欲しいが凝縮されてます!
お始めに関わらず、少し上級者になった人も、こんなお手軽で時短が出来て、使い方で何でも出来るテクニック本を見逃すにはもったいないです。
バーナムテクニック:導入書
このバーナムテクニック:導入書に入っても、シリーズを通して8つの感覚を練習します。
バーナムテクニック:ミニブックと、内容として差ほど変わりませんが、次のことをポイントとして付け加えて進めて行きます。
- 指の独立と分離⬅鍵盤を下ろす打鍵より、鍵盤を戻すことに注力して貰います
- 柔軟な手首の作り⬅八分音符の纏まりや、4小節から8小節になることでフレーズの大きなくくりが必要になります
- 肩・肘・手首の脱力をもう一度再確認していきます⬅曲が長くなったり、だんだん難しくなることで力みが出たり確認不足になります
- 表情に合ったスタッカート⬅いろんな長さやニュアンスがあることを知ってもらいます
- 呼吸法⬅音楽には息づかいが必要で、どんな呼吸が似合うかを体験していきます
- 伝わりやすいオノマトペ⬅言葉の説明より、意外とイメージが解りやすく伝わります
<深掘りするなら>
- 手首の動きは上下前後左右に自由自在
- バタバタしない演奏テクニック
- エネルギーの集め方、逃がし方
- 重心移動で美しいレガート
こんなことを盛り込みながら、レッスンします。
かなり濃厚な内容ですが、4~8小節。複雑な音列ではないので、ポイントを絞った集中練習ができます。
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後半で、ようやく白鍵スタートの調性とⅠの和音が出てきます。
いろんな色彩のある音楽に出会っていきます。
<私の指導>
導入期の時点から、5音音階+Ⅰ・Ⅳ・Ⅴ・Ⅴ7を全ての調で練習します。(5音なので黒鍵スタートも指番号は1.2.3.4.5)
バーナムテクニック:ミニブックの時から、出来る曲にはカデンツをつけ、他の調性でも練習しています。
いわゆる、応用力を早いうちから身につけて貰う作戦です。
これが、8.リズム変奏にも繋がっています。付点のリズムやリズムの置き換えや…工夫次第でいろんな挑戦ができます。
以降、バーナムテクニック:1~4まで
同じような流れで、もっと掘り下げながら進めて行きます。
が、正直言ってバーナムテクニック:ミニブック+導入書+テクニック1
までを進めるだけで、何度も何度も反芻していくことで、しっかりと身に付いていきます。
次をやりたい!と言う子以外は、他のエチュード本に移行しますし、余裕のある子は平行してエチュード本をしています。
とにかく、「どんな音で、どんなタッチで弾くか」など、演奏する上で最も大切な「どう表現するか」や「脱力して響きのある美しい音」など、長い曲や難しい曲では無理です。
注意を意識出来ること・・をこの時期に備えていけると、やがて出会う名曲も「実際のテクニックと表現のテクニック」の両方を一度にこなしていけます。
バーナムテクニックシリーズの練習方法
バーナムテクニックの最大の特徴は、無理なく段階的に進めることができる点です。
初級者には簡単な指の独立や柔軟性を養うための練習が、上級者にはさらに複雑なリズムや和音のトレーニングが待っています。
これにより、学習者は自分の進度に合わせて着実にステップアップできるのです。
1. 毎日の練習に組み込む
バーナムテクニックを日々の練習に取り入れることで、確実に基礎力が向上します。
短時間で効率よく練習できるので、ピアノの練習時間をしっかり確保することができ、忙しい日常にもぴったりです。
毎日少しずつ進めることで、指の動きやリズム感、指の独立性や運指の柔軟性、運指に必要な力を養うことができ幅広い技術を身につけられます。
初心者から上級者まで、工夫次第でそれぞれのレベルに合わせた練習ができます。
短時間でも毎日の練習に組み込むことで、何よりも継続的に基礎力を養うことができます。
2. 目標を決めて進める
テキストのそれぞれの曲には、指の独立性を高める練習や、リズム感を養う練習が盛り込まれています。
自分の弱点を理解し、それに合わせて目標を設定することで、より効果的に学習を進めることができます。
特に強化したい部分を意識しながら練習すると、効率よく学べます。
バーナムテクニックの各課題は、自分の弱点を意識しながら進めることで、ピアノを弾く上で必要不可欠な要素を鍛えることが出来ます。
たとえば、指の独立性や手首の柔軟性、正しい運指など、普段の練習であまり意識しない部分を強化することができます。
自分の弱点に合わせて進めると、より効果的に上達するでしょう。
3. 定期的に振り返りを行う
進んでいく中で、時には過去にやったページをもう一度振り返ることも大切です。
自分の成長を実感することで、学習がより楽しくなります。
以前の課題に戻り、定期的に振り返りをすることで再度確認出来ると良いでしょう。
最初はうまくできなかった課題も、後になれば上達している自分を実感できるはずです。
この振り返りが、学習者にとって自信とモチベーションを高めることにつながります。
進捗を確認し、過去の課題を見直すことで、確実に成長を実感できます。
みなさんへのメッセージ
ピアノを学ぶには、基礎をしっかり固めることが非常に重要です。
バーナムテクニックシリーズは、まさにその基礎作りに最適な教材です。
焦らず一歩一歩進んでいけば、必ず成果が見えてきます。
バーナムテクニックシリーズは、ピアノの基礎力をしっかりと鍛えるために最適な教材なので、毎日少しずつ取り組むことで、確実にピアノの技術が向上します。
ぜひ活用して、あなたのピアノ学習を次のレベルへと進めましょう!
これからも楽しく、効果的にピアノを学び続けて着実な成長を実感してみてください!
バーナム最強!!
基礎~表現力~応用力まで
工夫次第で濃密な練習が出来ます。
自分の不得意を得意に変えていくトレーニングには最適です。
こちらのお勉強会として
■学習者向け
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を準備中です。
整いましたら、またお知らせいたします。
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