練習嫌いな子どもをどうする問題。
偶然にも、ピアノの先生とあるお母さまからのお尋ねが、同時期にありました。
「練習を嫌がってしません」「どう促してもやる気を出してくれません」「同じ事を言うのに疲れました」
この時期3月にこのようなお悩みを伺うのは、やはり新年度を迎える節目で、継続するのにお悩みがあるからだからでしょうか?
みな様のご家庭、お教室ではいかがでしょうか。
少なからず「練習しない問題」に遭遇するのではないでしょうか。
「なぜ練習が嫌いでしない」には理由があります。その時は、反対を見出すことです。
まず、何故?と思った時の考え方ーーー
「練習が嫌い」➡何故?➡反対の「練習が好き」ってどういうとき?
何故嫌いなんだろう・・と「嫌い」にフォーカスしても嫌いの材料を一つ残らずあげるだけで、好きになるための方法は見つかりません。
例えば:「弾けた!」時って何度も弾きませんか?弾けることが嬉しくて何度も弾くのではないでしょうか。
今、練習が嫌なのは面白くないのかも知れません。ならば、面白く嬉しいを見つけることが前進することになるでしょう。
「なぜ練習しないの?」➡何故?➡反対の「なぜ練習するの?」を考えてみる
「しない理由」なんて山ほど言えます。それを言ったところで始まらず、練習したくなるってどんな時?を考えます。
例えば:「もっと上手になりたい!」「みんなに注目されたい」「褒められて気持ちよくなりたい」そんな感情を満たしたいのは、子どもだけに限ったことではありません。みんなヒーローになって嬉しくなりたいのです。
その子の気持ちを満たすのは何なのかを考えると、緩んだ気持ちが高まるのではないでしょうか。
反対を見出すことで「なぜ練習が嫌いでしない理由」に何か見えてくるものはありませんか?
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ご相談を伺いながら、たくさんディスカッションをしていると「そういえば・・」とか、「たしかに・・」とかをよく仰います。
いろんなお悩みをお聞きして、いつも思うことは「やっぱりそうですね。。」と薄々わかってらっしゃるということです。
「そうかな?とは思ってたけど…」とのことです。
親であろうが、先生であろうが、ご自分も小さな時があり、周りからどんな影響を受けて、どんな感情が湧いたのかを経験してるのです。
「なぜ練習が嫌いなんだろう。。」
目線を変えれば見えてくるものがある。
そして、それは人からの言葉でふと気が付く。
そんな風に、いつも感じています。
悩みや問題は、人それぞれで、一つづつの原因も解決のための導き方も違います。
その子の問題は、その子の持って生まれた性格や持ち味もあるし、育った環境やお家環境でも全然違ってきます。
「その子の問題」のように見えますが、いろんなところにポイントがあり、ある意味取りまく全てをカウンセリングしていかなければ、本当の解決は見つけにくいと思っています。
「練習が嫌い」⇒「練習が好き」
の即効ききめのある処方箋は、あるようでないのかも知れません。
練習の習慣や練習したくなる成功体験や、やる気を起こす出来事を経験してもらう事が、一番の近道でしょうね、
でもそれには時間もかかるし、まず計画を立てて進めるしかないと思ってます。
「練習大好き」のお子さんは、まれのまれ!
私自身も、しなければ…という仕方なしの気持ちでしたから、「練習大好き」で育っていたら、もう少し人生はかわっていたかも知れません。
とにかく、今ある問題には必ず原因が潜んでいます。
その原因を知らずに、対処方法を施しても同じことの繰り返しになってしまいます。
ピアノは好きだけど練習は嫌い
練習が嫌いでピアノを辞めちゃう話。
でも、そんな時でも多くのお子さんや親御さんは言います。
ピアノは好きなんです、と。
他の話で考えても、「好きなのに続けられない・・」
なんて悲しい話でしょう。何があったのですか?とお尋ねしたくなります。
「辞める理由・練習しない理由」は、いろいろありそうですが、共通する原因があるのではないでしょうか。
- 練習の仕方がわからない➡なので、面白くない・しんどい
- 宿題が多い・少ない➡宿題の出し方・宿題のあり方
- そもそも毎日練習は考えられない➡練習の大切さと計画を立てる
- 時間がない・忙しい➡時間は作り出すもの
- 根気よく椅子に座れない➡静と動の向き不向き
- ピアノ(電子ピアノ、キーボードでも)が家にない➡まずはおうち環境
思いつくまま書いてみましたが、他にもいろいろあるのでしょうか…
「ピアノの練習が好き」「練習したくなる」ためのポイント
これが出来ると問題解決です!
と、そんな簡単にいけば誰も苦労はしません。
が、取りあえず巷でもよく言われることにはなりますが、やはりここがポイントだと思います。
- 練習の習慣をつける
- 子どものやる気を出させる声かけ
- 出来るの実感を積み重ねる
- 人前での成功体験
- 褒められることによるモチベーション
- 弾きたい曲・あんな風になりたい・の憧れを持つ
頑張る気持ちは子ども自身の意思で決まる
どんなに人から褒められようが、もっと上手になるよと励まされても、自分自身がどう感じてどうなりたいかで、かなり違ってきます。
同じ練習をしていたとしても、やる気の有る無しで中身の濃さが違ってきます。
よく「気に入ったり、好きなことは、もういいよ!」と言ってもいつまでもすることってありませんか?
子どもって、ある意味集中力は素晴らしいものがあるんです。
そして、好きなこと・楽しいことは、時を忘れて没頭出来るのです。
そんな素晴らしい力を、生かしてやりたい!と、「周りの大人が工夫する」という頑張りも必要だと思っています。
頑張れば、頑張っただけの手応えと喜びを手にすることが出来る。
これは、子ども自身も周りの大人も同じかも知れません。
「頑張った先に、いいものが待ってる」
ここをわかって貰えることが、全ての解決の第一歩になっていきそうです。
「楽しいことばかりじゃない・難しくて大変なこともあるけど、
でも、その先に気持ちのいい世界があって、嬉しくなれて、良かったな~と思えるんだよ」
常日頃、こんなことを伝えています。
子どもの気持ちを尊重しながら、周りの大人が子どもたちを応援し、みんなでタックルを組んで育てていく。
お家でも、ピアノ教室でも、主役は子どもたち。
未来を背負う子どもたちに、大切なことや頑張る意味を自分で考えられる人になって欲しいと願わない大人はいないでしょう。
頑張る子どもたちと一緒に、周りの大人も頑張ることはたくさんあります。
お子さんそれぞれに個性があり、十人十色です。
お子さんの性格や、お家での環境、親子の会話や日頃からどんなことを大切に伝えているのか。。ご家庭によって様々です。
人それぞれ違うのだから、決まったマニュアルなどで悩みが解決出来るのであれば、誰も苦労はしません。
今の時代、情報は溢れてますし、いろんな良いお話もたくさんあります。
でも、困ったり悩んだり・・
一人一人状況も原因も違うからこそ、カウンセリングスタイルが必要になるのかも知れません。
悩みは、ふとしたことで解決に向かうこともあります。
お困りの方、遠慮なくご利用下さい。
それぞれのお悩みをご相談ください。
解決を一緒に探しましょう!
ピアノの先生、指導者の方
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