- 音を読む
- 弾き方がわからない
- スラスラ弾けない
音を読む
- 音を読む
- 弾き方がわからない
- スラスラ弾けない
それぞれの練習のやり方を、3つに分けてお伝えしていきます。
今回は音楽の三大要素である「リズム・メロディー・ハーモニー」のメロディー(音を読む)について、読み方や練習のやり方をご紹介します。
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①メロディー:音を読む
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これは、ピアノを弾くうえで絶対にはずせないことです。
耳コピが得意で何でも弾けちゃう!
という、まれな人もいらっしゃいますが、それはそれで苦労はあるはずです。
耳を駆使出来るのなら、ぜひ目で見て情報を得ることもトライしてほしいです。
■音を読む:線の音
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5線に乗っかった音符
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場所によってそれぞれの音になります。
5本の線があれば、あいだ(間)があり、ただそれを見分けるだけです。
単純なことだと思うのですが、それが難しい!と思ってる人がたくさんいます。
線と間の順に、ドレミファがある。
ドレミファソラシドを知らない人は、多分いないでしょう。
だけど、5線になるとわからない。
まず不思議だと思ってみて下さい。
「ドレミを知ってるのだから、順に考えるとわかるはずだ!」
まず、難しい!という考えが、ハードルをたかくしていると思います。
線→間→線→間の成り立ちがわかれば、音は読めます。
そこで、よくよく考えると、みなさんは読み方・考え方はわかっているのです。
ただ、「瞬間に読めない」「数えるのに時間がかかる」
線の音だけを、覚えましょう。
まんなかのどをはさんで、みそしれふぁら。
ト音譜表もヘ音譜表も同じです。
「みそしれふぁら」魔法の言葉で呪文のように唱えましょう。と、よく言われますがその通りです。
当教室では、今日の「おみそしるはな?」と覚えてもらってます。
「みそしれふぁら」の場所が、ト音とヘ音で少し違うところを抑えるのが大切です。
♦ヘ音記号の音の読み方
ただ、ヘ音記号の音を読むのは苦手意識がつよく、難しいと思いがちです。
実は私もヘ音記号の音を読むのは嫌いでした。小さなころ、あみ出した方法です。
ヘ音記号の音が苦手でト音記号なら簡単だと思う場合
どのヘ音記号の音も、ト音記号で読みます。
そして、その音から3度上げて数えます。
ド→ミ、ソ→シ、ファ→ラ、シ→レすべてこれで音は読めます。
ただこれも、問題が起きることがあります。
それは、音が読めてもピアノでの位置関係です。
これを頭整理するには、やはり楽譜と鍵盤をつなげて把握する必要があります。
この問題の解決法は、あとでご紹介します。
■音を読む:間の音
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線と線にはさまった音符
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音の順番は、線→間→線→間と理解できたとして、線の音を覚えたら一つあがるか一つさがるで間の音はわかります。
音の進み方は3つの方向しかないことを覚えましょう。
あがる・さがる・おなじ
こちらの画像は、著者:二本柳 奈津子先生のラインとハンドサインからお借りいたしました。
楽譜上の音符の動く向きを正しく判断し、さらに腕や指が、その方向に動くようになっていきます。
ピアノ学習者が新しい曲の楽譜を読むことへの抵抗が少なくなり、弾くことがきっと早く楽しくなると仰います。
次々と新しい曲を弾けて、喜びを感じられるように願っております。
とくくられています。
音が読めるようになった後に大切なこと
このように、線と間の音が読めるようになって、実際のピアノ鍵盤でどのように動くのかを結びつけます。
楽譜上の音とピアノの鍵盤との位置関係を理解しましょう!
例えば:あがる➡右へ 下がる➡左へ
時々、あがるがどちらの方向かわからない小さなお子さまがいます。
右へと言ってもピンとこない子もいます。
その時は、ピアノの天板を上げて右側が高く左側が低くのイメージを目で確認してもらいます。
ピアノの天板を開けて見てもらうと言葉だけより、見ることで結びつくようです。
ただ、まだ問題があります。
楽譜は右へ読んでいきますね。音が下がっても譜面は右へ進んで行きます。ここに違和感と混乱を起こす子がいます。
楽譜は右に進むのに、鍵盤は左に進む。
じっくり時間をかけて、感覚を結びつけてあげましょう。
さて、音は読めるようになったのに、ピアノを弾こうとするとスラスラ弾けない!
音の方向がわかっても、一音ずつの理解ではスラスラ弾くという状況ではありません。
楽譜と鍵盤をつなげて把握するために
楽譜に書かれた音を、正しい場所で弾かなければいけません。
では次に、どんなトレーニングをすればいいかというと、3音から5音のかたまり読みをします。
音楽は、どんどん次から次へ音が連なってます。それをスムーズに進めなければ音楽になりません。
3音5音のカードを作るか、ホワイトボード5線に書き込むかマグネットを使って、まず速く読める練習をしましょう。
先生の弾いた音を、マグネットに置いてもらうのもいいでしょう。
そして見たものを即座に、正しい場所でピアノで弾けるように導いていきます。
とにかく回数をたくさんすることと、自分で行動すること(書く・弾く・マグネット)
これが、覚えることから記憶に落とし込むやり方です。
当教室では、カードやマグネットや私製楽譜2小節~4小節のものを初見視奏として数分取り組みます。
ある程度読むのに慣れてきたら、両手奏を加えます。
ピアノ曲は、ほとんどが両手楽譜です。ト音とヘ音が即座に音が読めて、弾くという作業になります。
そんなに簡単な話ではないですね。
はじめのうちに苦手意識を持たないように、簡単なものから手順よく徐々に進めていきます。
音を読めることの大切さ
最後に、ピアノを弾く時に、弾くことだけでもたくさん注意しなけらばならないことがあります。
音が読めない・読み辛い・速く読めないとなっては、本来のピアノレッスンにたどり着くまでに遠い道のりになります。
音が読めないから、練習嫌いになってしまうのは残念なことです。
音が素早く読めるようになると、本来のピアノの楽しさを手に出来るようになります。
ぜひ、まず入り口の「音を読む」ことに苦労のしないやり方を身につけて欲しいです。