[いい音」ってどんな音でしょう。
具体的に言って下さいと言われたら、たくさんあり過ぎて意外と難しいものです。
ピアノレッスンでも、「歌って」とか「感じて」とか、何とも抽象的で説明のしにくいことがたくさんあります。
「ピアノの音をもっと美しくしたい」「心に響く演奏がしたい」を目指すために、「いい音」を奏でるための秘訣を探っていきます。
響きのある「いい音」とは音色を極めること
ピアノで響きのある「いい音」とは、弾き方や奏法によって「音色や強弱」などのニュアンスの変化をつけられて表現豊かな演奏になることではないでしょうか。
音色の決めては
「音色」とは、その音が持つ感じと言う意味になりますが、多彩な音色を作るには鍵盤へのタッチ(弾き方)、重みの調節などがあり、最後は自分の耳と感性になるということです。
「いい音」を
- 鍵盤のタッチ
- 重みの調節
に分けて書いていきます。
鍵盤のタッチで響きのある音色を変える
ピアノ演奏で、多彩な音で感情豊かに表現出来ていると、心が奪われる…と言う感じになりませんか?
細かく言えばたくさんありますが、多彩な音とは、「響きがあり」「伸びのある音で」「深みがある音」・・そんな風に思います。
「鍵盤のタッチで音色を変えるには」
- 細い繊細な音は、指先でタッチ
- 太く厚みのある音は、指の腹でタッチ
となるのでしょうが、最終の指先タッチに全てがあるのではないことは、他の記事で何度もお伝えしています。
<例えば>
全てが連動しなければ、工夫ある「音色を変える」ことなど、ほど遠い話になります。
そして、その身体や各部位の使い方は「脱力」がされてない限り、「音色を作る」ことすら出来ません。
響きのある「いい音」は脱力で始まり身体や各部位の使い方で決まる
音楽作りに研究と練習を費やす前に、この「脱力」や「身体・各部位の使い方」をチェックする必要があるということになります。
これらが出来て「響く音」や「伸びのある音」を作る段階になるわけで、これを手順良く進められることが重要になってきます。
そして、いろんなテクニックを勉強し習得出来ても、「いい音」かどうかの判断できる耳も必要なわけです。
もっと研究して「こういう音を出したい」と感じる心が必要になってきます。
重みの調節で響きのある音色に変える
「響きのある音」や「伸びやかな音」は、どんなイメージをされますか?
また「深みのある音」となると、どうでしょう。
ここからは、あくまでも私のイメージで話を進めていきますので、比べて頂けると嬉しいです。
音は、小さくても大きくても、細くても太くても、響きがないと空間に漂うだけで聴く者に伝わってこないと思っています。
「伸びやかな音」と「深みのある音」も、響きがあっての表現だと思います。
でも、この二つは音の重みの方向が違ってると思うのです。
- 「伸びやかな音」
肩の力を抜いて、リラックスした腕や肘などを飛ばしたい方向へ緩める感じです。
いわゆる脱力するということなのですが、出た音を広げるイメージになります。
重みの方向は、前方向や、上方向、客席に音を飛ばすために身体の前の空間を大きく広く感じるような姿勢です。
- 「深みのある音」
脱力は同じ感覚なのですが、重みの方向は、身体全体下向きのエネルギーで、息を吐きながら鍵盤に指先が吸い付くようなイメージです。
もちろん打鍵のあとは、響きを豊かにするために伸びを感じながら身体や各部位は止めません。
陰鬱な音の時でも、鳴ってる音を聴いてると身体や心は止まることはありません。
「伸びやかな音」「深みのある音」どちらの音の表現も、打鍵時から徐々に指先の面積は変わる感じです。
丁寧な鍵盤のタッチが響きのある音を作る
どんな音を弾く時も、「響き」や「音色」を考えるわけですから丁寧なタッチが必要です。
無造作に鍵盤を叩いてはいけません。
指をバタバタ動かしてはダメなのも、こういうことかも知れません。
鍵盤を触ってから弾くから響きが変わる
鍵盤に触れてから音を出してますか?
意外とこの基本のキを見落としてませんか?
スラーやレガートに弾く時は当然ですが、スタッカートも和音も、跳躍音も速いパッセージも、どんな音も音型もピアノの鍵盤を瞬間に触ってから弾きます。
手の落下のまま音を出すと、乱暴にもなりますし「ただの音」になり、響きとか纏まりのある音とか、感情を込めるとか伸びやかに弾くとか…音楽的要素のある音で弾くことが出来ません。
「鍵盤を触ってから」あらゆる弾き方のタッチや重みのかけ方の話が始まります。
ここをいい加減に考えると、「音色」の領域には到達しません。
響きのある「いい音」の出し方は耳と心が大切
最初にも言いましたが、音楽とは言葉でニュアンスを伝えにくいものです。
「歌って」や「感じて」や・・
または
「綺麗に弾きたい」や「美しい音で演奏したい」や、本当に抽象的な言葉になります。
でも、本当はそこに本物の真髄があり、追求していくものだと思います。
「いい音」は、○○な音を出したい!と思う心と、それを聴き分ける耳で作るのだと思います。
新しい時代になって、この見えないもの・言葉に出来ない美しさに、「人は心動かされるものを得たい」という時代にいよいよなってきました。
音楽の目指すところが、時代の流れにマッチしてきたということですね。
止まらない演奏や、間違わない演奏、という小さな領域を目指すより、「かっこいい演奏をしたい!」とこれまた抽象的に感じますが、大いに結構な話です。
「かっこいい」とは、きっと「人の心を掴んで感激させる」ということなのでしょう。
それを目指すために、何をすれば良いかを考えることはとても夢を広げることになるでしょう。
そのためには、楽曲の雰囲気や感情を理解したり、自分の演奏を客観的に聴き、どこが良く、どこを改善すれば良いのかを分析してみることも大切になります。
ピアノの魅力は、音色であり、いろんな弾き方で無数に変化を楽しめることです。
心に響く音楽を奏でるためには、五感を研ぎ澄まして音楽の世界に没頭することも大切になるでしょう。
心を込めた情熱ある演奏は、心に響く音楽をお届けできるに違いない、と思います。
「いい音」を奏で、人の心を揺さぶる音楽を目指して、共に頑張りましょう!
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