「上手に弾く」と「美しく弾く」は、違うと思いませんか?
最近、大人の方、ピアノ愛好家の方から続いてお尋ねがありました。
昔ピアノを習っていて、「上手に弾きたい!上手になりたい!」そんなことを目標に頑張っていたと思います。
再開したピアノ練習で、疑問にぶち当たるとYouTubeで検索しています。本当にありがたい時代になりました。
ピアノの美しさに出会えているのと同時に、いろいろな演奏を聴けば聴くほど「上手って何だろう」と思うようになりました。
今回は、このようなお尋ねに少しでも力になれたら…と思って書きます。
上手に弾くとは
昔のピアノレッスンで当時の私は、
- 弾けないところが弾けるように
- 止まらないで弾けるように
- 速くきっちり指が動くように
ひたすら、ここを目指して一生懸命練習していたと思います。
「来週までに出来るように」という言葉に、必死に頑張っていました。
合格したいという想いが、どんどん先に行くモチベーションだった気がします。
やがて音楽大学に入り、本当のピアノの難しさや本物のピアノの美しさに出会うことになります。
今までにはない、新鮮な気持ちと広い自由な世界の深さに、感動とやる気に満ちあふれた記憶がよみがえります。
美しく弾くとは
大学生活では、「美しい音で弾きたい」「心を揺さぶるピアノを弾きたい」・・そんな気持ちで一杯でした。
周りは「上手に弾けて当たり前」の人たちばかり。・・当然です。
でも、そんな中で「心に染みる演奏」を聴いたときに、身体の奥のほうが痺れたのです。・・これも何人も。
「美しい音」、そして「込めた気持ちが伝わる演奏」・・に魅了され、そこを目指したいと強く思いました。
「耳を使い、心を使う」・・どう弾けばそんな風になるのか。そして最後は、自分が弾くピアノをしっかりと聴き取れる事なのだと思いました。
上手に弾くことよりも深い「美しい音」
きっちりと、そつの無い演奏。
- 弾けないところが弾けるように
- 止まらないで弾けるように
- 速くきっちり指が動くように
この出発は避けて通れません。
コツコツと技術の練習は欠かせませんが、一方それとは違う角度で魅力的なピアノ演奏のための取り組みが必要です。
・ピアノという楽器そのものの美しい音を鳴らすには、どんな弾き方をすればいいのだろう。
・伝えたい気持ちを音にするには、どんな弾き方をすればいいのだろう。
考えれば考えるほど、奥深い話になります。
「美しい音」を出すには、打鍵がすべてになると思っています。
- 脱力
- 響く音
- 呼吸法
この3つですら、様々な方法があり「やってみることから始まる」のです。
技術の練習よりも、目に見えにくくわかりにくい事でもあります。
いわゆる五感をを磨いていくことなのかも知れません。
だから、深くて終わりのない世界なのだと思います。
悩むこと・・これは当たり前の事だと思います。
でも、「悩む」と言うことは「伸びしろがある」証です。
「どうして○○なんだろう…」より「どうすれば○○出来るだろう…」と悩みを置き換えてみて下さい。
悩めば悩むほど、考えれば考えるほど、着実に前に進んでいます。
諦めずに、苦を楽に置き換えて、練習を研究として捉えられるように。。
是非、頑張って下さい!
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どんな事でもOKです。
いつも言います。「悩む時間はもったいない」です。
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