前回に引き続き、「舞台での上手な演奏」について書きます。⬅前回はこちら
今回タイミング良く、昨日開催されたピティナ特級セミファイナルで演奏されたピアニストの方たちから感じた「魅了する演奏」について最後に書きたいと思います。
今回終了した教室発表会で「感じたこと、大切なこと」は沢山あります。「発表会について」はまた書きます。
今回の「流れるように弾く方法」ですが、サラサラ弾くとか速く弾くとかザーッと弾くということではなくて、いわゆる「流れよく弾く」ということです。
ではどんなことになるのでしょう。。
生徒それぞれが、「気持ちを込めた演奏」を目標に頑張った発表会でした。
①音そのもの
②拍感の中にあるリズムの際立ち
③ペダルの使い方
を目指しながらも、最終は「曲をいかに上手にまとめるか」が大切になります。
そこで、いろんな課題にぶつかることになりました。
メトロノームの使い方
<メトロノームの使い方の再確認>
やはり、拍に乱れがあると音楽として心地が良く仕上がりません。
メトロノームに合わせた練習を取り込みましたが、「きっちり弾く」というものに対しては、必須アイテムだと思います。
ただ、「感じて弾く」とか「流れよく弾く」を意識すると、やはり拍が乱れてきます。
- 拍を守ろうときっり弾くと、停滞感がありワクワク感のある演奏にならない
- フレーズを感じ抑揚をつけると、前倒しになり拍が流れる
こんな舞台演奏になった生徒もいました。
拍を感じて前に進めるためのメトロノームの使い方➡これを徹底することだと振り返りをしています。
1.メトロノームを使いながら、フレーズを考え、お話するような抑揚を音に乗せること
2.拍を刻むメトロノームの使い方ではなく、立体感空白感を感じる拍。まさしく拍を感じるという拍感を身につけること
3.フレーズや拍感を、息遣い・呼吸感と結びつける
これらが習得できるレッスンプランを考えることが重要だと思いました。
流れよく弾く良い演奏とは まとめ
1.滑らかな演奏
- 演奏の中でのフレーズをしっかりと意識し、それぞれのフレーズが自然に繋がるように演奏すること
- 指の動かし方で、滑らかなフレーズを作ること⬅これには、スケールやアルペジオの練習が効果的です
- 呼吸を意識して演奏することで、音楽の流れが自然になり、滑らかな表現が可能
2.感情の表現
- 技術だけでなく、演奏者がその曲をどう感じ、どう伝えたいかが演奏に反映されることが大切⬅感情豊かな演奏は、聴衆に深い印象を与えます
3.音楽性と解釈
- 曲の背景や作曲者の意図を理解し、それをどのように解釈して演奏するかが、演奏の質になる⬅これには、曲の歴史や文化的背景についての知識が役立ちます
4.聴く耳
- 自分の演奏を客観的に聴く耳を持ち、どのように聞こえているかを常にチェックすることが大切⬅これにより、微細なミスや改善点を見つけやすくなります
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「楽譜」とは
音符には長さがある。それを、メトロノームに合わせてきっちり弾ける。
と言うことは、楽譜とは皆が全員同じ曲を同じように再現出来るように作ってあります。
同じように再現出来る音楽から、一歩前進して「自分の感性を盛り込んだ音楽」を目指して頑張りましょう。
昨日開催されたピティナ特級セミファイナルを聴いて
どのコンテスタントのみなさんも、素晴らしい演奏で引き込まれて聴いていました。
それぞれに独自の解釈が手に取るように解った課題曲。
同じ曲でも、こんなに違ったものになりそれぞれの主張が伝わってきました。
いろいろ感激しながら拝聴する中で、私として、これが一番の決め手かな?と思うことがありました。
「魅了する演奏」とは、
曲の完成度、世界観を訴えるアピール、技術の高さ・・
もちろん最先端を行くには、どれも必要になりますが、やはり「音そのもの」と「打鍵の安定感」は、ゾクゾクに値する魅力に溢れていました。
音の遠近法や、オーケストラを聴いているような感覚もあり、リサイタルを鑑賞させて頂いてる幸せな時間でした。
ファイナリスト発表で、それを確信できたことと、今はファイナルのステージを待つ楽しみで一杯です。